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2.6 物体を加速させる方法

自動車に乗っていると外を見ないでも、自動車が加速したことがわかります。自動車が加速すると、乗っている人はシートに押し付けられるのを感じるからです。物体を加速させると、必ず、この「シートに押し付けられる力」を感じることになります。ただし、唯一、この力を発生させずに物体を加速させることができる外力があります。それは重力によって加速させられる場合です。

地球などの重力場で物体を自由落下させるとき、その物体内部にいる人は、自分が加速しているのか静止しているのかは、外を見なければわかりません。ここには、「シートに押し付けられる力」は存在していません。物体の運動を座標軸上の位置の変化として観測する場合は、この違いはなく、重力によって加速される場合も、非重力によって加速される場合もまったく同じように観測されますが、その現象は、「シートに押し付けられる力」が存在しない場合と、存在する場合で明確な違いが存在しています。

現象に違いがあるならば、同じものとして扱うことはできません。物体を加速させる方法には、重力によって加速させる場合と非重力によって加速させる場合の2つが存在していることになります。

この「シートに押し付けられる力」の物理的な意味とは何でしょうか。物体を押すと、その力と大きさが同じで方向が反対の力で押し返されます。このような力を反作用の力とよんでいます。反作用の力が存在することによって、エネルギーというものは保存されることになります。例えば、静止している玉Bに同じ質量の玉Aをぶつけて玉Aが静止するのは、玉Aが玉Bからの反作用の力を受けたからです。もし、この力がないと、玉Aの速度が低下することはありません。

自動車を玉A、自動車に乗っている人を玉Bとみなすと、「シートに押し付けられる力」は反作用の力そのものであることがわかります。つまり、「シートに押し付けられる力」が存在するとき、そこには反作用の力があり、「シートに押し付けられる力」がないとき、そこには反作用の力がないということになります。

今までの議論をまとめると次のようになります。

風の場では、物体に力を加えた分だけ、風の場のエネルギーが減りますが、このようにしてエネルギーは保存されます。重力の場のエネルギーは、物体に力を加えたら減るのでしょうか。もし、減るとすると、重力の効果が惑星の表面まで、伝わってくるとは考えられません。重力の場のエネルギーは、物体を加速させたり、力を加えても減衰しないと考えられています。

物体を加速させても、重力の場のエネルギーが減らないとすると、そこにはエネルギー保存の法則は成り立ちません。なぜなら、物体は加速させられた分だけ、運動のエネルギーが増えているからです。

電気にはプラスとマイナスの区別があり、普通の力には、作用と反作用があります。このように相反する効果によって、エネルギーは保存されるものです。それに対して、重力には、プラスとマイナスの区別がなく、作用はあっても反作用はありません。相反する効果があることによって成り立つエネルギー保存の法則が、相反する効果がない重力において成り立つことはありません。

結論として、重力推進機関は、重力の効果によって推進力を発揮するものですから、永久機関にもなるのです。重力推進機関からは、まったくクリーンで安全な無尽蔵のエネルギーを取り出すことができるのです。

われわれの理論は、さらに電気力学を考察することによって、磁場的な概念が電気力学固有のものではなく、流体や重力場においても存在することが示されることに続きます。ここで得られる電気力学的な重力場の方程式には、電気力学とは違った、エネルギーが保存されないことを示す項が現れます。われわれが、永久機関の実現に関して自信を持っているのは、この電気力学的な考察結果にもよるものです。

しかし、もう、これ以上書くのはやめておきましょう。私には、他にもやるべきことがたくさんあり、こういったボランティア活動に、いつまでも関わっているわけにはいかないのです。最後まで、読んでいただきありがとうございました。皆さんと他の地球で再会できることを願っています。


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Updated 29/Mar/1997 redsky@graveng.jp